Mini-102MGプリントサーバーを小型のLinuxボックスに改造 その1
Make Oogaki Meeting 01 で発表したPCiから発売されている
USBプリンタ用プリントサーバー Mini-102MGを小型のLinux端末に改造する方法を紹介します。
近年のルーターの内部ではLinuxが動作していることをご存知でしょうか?
ルーターで使用されているLinuxは大抵OpenWRTというLinuxディストリビューションで置き換えることができます。
置き換えを行うことで、自分が作成した回路と連結させたり、
簡易の自宅サーバーにしたりと様々な方法で楽しむことができます。
主に有名なデバイスとしてFoneraやFonera2がありますが、
今回は電池で自作回路とともに動かすことを目的としているため、
消費電力が低いMini-102MGにOpenWRTを導入します。
今回は環境の構築として基板に外部接続端子を取り付けるところまでを紹介します。
分解をすると下の写真のような3か所を接着剤で固定された基盤がでてくるので、
これをカッターなどでパッケージから外します。
これを取り外すと以下のような基盤を得ることができます。
基板のサイズは 65x50 程度と一般的なユニバーサル基板とほぼ同じサイズとなっています。
この取り外した基板にシリアルのアクセス用の端子を取り付けます。
取り付け後の画像は以下のようになります。
端子は左から
| VCC | RX | GND | TX |
となっています。
VCCからは3.3Vが出力されています。
小規模なマイコンを動かす程度なら、このVCCを使用すれば十分だというのが私の感想です。
本当はあまり基板にやさしくないですが(笑
この端子を使ってPCと通信するために、
シリアルケーブルを接続しTeraTermなどのシリアル通信ができるソフトを用いて
通信速度を115200bpsと設定してルーター側の電源を入れると次のような出力を得ることができます。
CFE version 1.0.37 for BCM947XX (32bit,SP,LE)
Build Date: 、ュ 11、・30 21:57:42 CST 2007 (root@Hinet)
Copyright (C) 2000,2001,2002,2003 Broadcom Corporation.
Initializing Arena
Initializing Devices.
Boot partition size = 131072(0x20000)
et0: Broadcom BCM47xx 100/100 Mbps Ethernet Controller 4.130.25.0
CPU type 0x29029: 240MHz
Total memory: 32768 KBytes
Total memory used by CFE: 0x80300000 - 0x8039A300 (631552)
Initialized Data: 0x803302C0 - 0x80332890 (9680)
BSS Area: 0x80332890 - 0x80334300 (6768)
Local Heap: 0x80334300 - 0x80398300 (409600)
Stack Area: 0x80398300 - 0x8039A300 (8192)
Text (code) segment: 0x80300000 - 0x803302C0 (197312)
Boot area (physical): 0x0039B000 - 0x003DB000
Relocation Factor: I:00000000 - D:00000000
Device eth0: hwaddr 00-22-CF-19-85-F5, ipaddr 192.168.1.1, mask 255.255.255.0
gateway not set, nameserver not set
get id=650
Open device flash0.setting success
upgrade flag=ff
Loader:raw Filesys:tftp Dev:eth0 File:: Options:(null)
Loading: Failed.
Could not load :: Timeout occured*************
Loader:raw Filesys:raw Dev:flash0.os File: Options:(null)
Loading: .. 4136 bytes read
Entry at 0x80001000
Closing network.
Starting program at 0x80001000
この後に結構長くメッセージが続きます。
メッセージが確認できたら端子は正常に動作しています。
今回は以上です。
次回はOpenWRTの環境構築についてです。